みなさんご機嫌いかがでしょうか? 



古民家の屋根修理工事・・・


、雨、雨、台風21号

10月やでっ! 

この度の台風で被害にあわれた方々に、心からお見舞い申し上げます。





そんな訳で、1週間は工事ができずに、今週からの工事再開!


雨漏りの修理なので、天候には左右されますが
一部は終わりました。

DSC_1963

地瓦もきれいに、整列した後にズレ止めで、コーキング!
下り尾棟も漆喰できれいになりました。

DSC_1988

熨斗瓦(のしかわら)も入れ替え、面戸漆喰も詰めなおしました。

DSC_1970

隙間が空いてた、下り棟の地瓦も隙間の無いように、屋根土を入れなおしたので
瓦本来の機能が取り戻されました!

ここで屋根に使う土の種類を少しばかりご説明・・・

古い工法では屋根瓦に下土が施されています。

DSC_1983
こんな感じ・・・

この土が葺き土、又は屋根土と呼びます。
DSC_1979 こんな感じ。

かなり吸水性があります。
この吸水力で万が一、瓦の下に雨水が侵入してもある程度は
留めてくれます。


次に、漆喰ですが・・・

2種類あります。
白と黒。

なんばん漆喰(黒)は防水性が高いので、熨斗瓦や棟瓦の下に使います。

  DSC_1984 こんな感じ。
  
  DSC_1982

あまり、この地域では、見える所に黒は使いませんが、
カラス城(松本城)では、基本的に黒漆喰で化粧されているそうですが・・・

次に白漆喰!
こちらは、見える所の化粧として至る所に使います。
 DSC_1965こんな感じ。

白漆喰は少し作業性がいい。つなぎ材として繊維質が多いかなぁ。
黒よりも塗りやすいです。

  DSC_1981 包み袋も、真っ白です。

白漆喰は言わずも知れた、白鷺城(姫路城)!
風雨にさらされても、流失性が少ないので、昔から使われてきたのでしょうね。
土にも、さまざまに一長一短があって・・・先人の知恵ですね。

長年、いろいろなお仕事の依頼を承る事で、温故知新の大切さを身に染みて
毎日が精進です!

これからも、さまざまな、お家に関する『温故知新』をお伝えしていきますね~

最後までお読みくださり誠にありがとうございます。