みなさんご機嫌いかがでしょうか?
古民家の屋根修理工事・・・
雨、雨、雨、台風21号
10月やでっ!
この度の台風で被害にあわれた方々に、心からお見舞い申し上げます。
そんな訳で、1週間は工事ができずに、今週からの工事再開!
雨漏りの修理なので、天候には左右されますが
一部は終わりました。
地瓦もきれいに、整列した後にズレ止めで、コーキング!
下り尾棟も漆喰できれいになりました。
熨斗瓦(のしかわら)も入れ替え、面戸漆喰も詰めなおしました。
隙間が空いてた、下り棟の地瓦も隙間の無いように、屋根土を入れなおしたので
瓦本来の機能が取り戻されました!
ここで屋根に使う土の種類を少しばかりご説明・・・
古い工法では屋根瓦に下土が施されています。
こんな感じ・・・
この土が葺き土、又は屋根土と呼びます。
こんな感じ。
かなり吸水性があります。
この吸水力で万が一、瓦の下に雨水が侵入してもある程度は
留めてくれます。
次に、漆喰ですが・・・
2種類あります。
白と黒。
なんばん漆喰(黒)は防水性が高いので、熨斗瓦や棟瓦の下に使います。
こんな感じ。
あまり、この地域では、見える所に黒は使いませんが、
カラス城(松本城)では、基本的に黒漆喰で化粧されているそうですが・・・
次に白漆喰!
こちらは、見える所の化粧として至る所に使います。
こんな感じ。
白漆喰は少し作業性がいい。つなぎ材として繊維質が多いかなぁ。
黒よりも塗りやすいです。
包み袋も、真っ白です。
白漆喰は言わずも知れた、白鷺城(姫路城)!
風雨にさらされても、流失性が少ないので、昔から使われてきたのでしょうね。
土にも、さまざまに一長一短があって・・・先人の知恵ですね。
長年、いろいろなお仕事の依頼を承る事で、温故知新の大切さを身に染みて
毎日が精進です!
これからも、さまざまな、お家に関する『温故知新』をお伝えしていきますね~
最後までお読みくださり誠にありがとうございます。
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